コーチングという言葉は最近少しずつ耳にすることも増えてきました。しかし、まだまだ、良くわからないもの、怪しいのではないか、本当に効果があるのかなどネガティブな声が多いのも事実です。
本当にコーチングは怪しいのか、そのように言われる理由ををお伝えしたいと思います。
なぜコーチングは怪しいのか?
コーチングとは
コーチングとは対話を通じて、個人やチーム、企業などのクライアントを勇気づけながら、自分でも気が付いていない「気づき」を引き出し、目標達成や自己実現のための潜在意識にを明らかにすることで、具体的な行動が自発的に行えるように促すスキルのことです。
コーチはクライアントが抱える悩みや成果、なりたい自分になるための課題や障害を乗り越えりための支援をしながら、パフォーマンスを上げるためのサポートを行います。
コーチングの種類
コーチングには大きく「エグゼグティブコーチング」と「パーソナルコーチング」に分けることができます。
「エグゼグティブコーチング」とは経営者や、管理職、マネジャーなどの組織の中で部下に対する影響力を持ち、管理監督する立場の人に向けたコーチングを指します。
会社の業績を上げたり、プロジェクトを成功に導くための考え方や、必要な視点を明確にし、それを実行できるようにしていきます。
「パーソナルコーチング」とは個人を対象にし、スポーツや人生、仕事、人間関係など様々な悩みや課題へのサポートを行うコーチングを指します。
悩みを抱えている人は、ネガティブな思考に陥りやすくなるため、行動にブレーキがかかります。コーチに話をすることで思考の整理を行うことができ、望ましい行動を自ら理解することで、状況を改善できるようにしていきます。
コーチングが怪しいと言われる理由
このようにコーチングは相談相手であるクライアントに気づきを促しますが、実際に行動をするのはクライアント自身になります。
クライアントが行動をしなければ、コーチングの成果は現れないことになります。
しかしながら、クライアントのマイナス思考や行動パターンが強い場合には、1っ回のコーチングで成果を表すことは難しく、数回のコーチングを重ねて思考のパターンやネガティブな感情を徐々に解きほぐしていく必要があります。
そのため、成果が現れるようにするためにコーチは段階を踏みながら、行動が出来るように促していきます。今日コーチングを受けて、明日成果が出たということよりも、1週間から数か月後の少し先のゴールを目指したサポートになります。
そのため、即効性ではないことと、コーチングの成果は行動を変えることであるために、目に見えるものではなく、評価がしにくいことなどがコーチングは怪しいと言われる原因になっているとも思われます。
発祥の地であるアメリカでさえも90年代になってようやくコーチングが認知されはじめるほど認知の歴史が浅く、日本ではまだまだなじみがないこともコーチングを怪しく感じる原因になってるのかもしれません。
また、コーチになるために必要な資格が設けられているわけではなく、自分がコーチと名乗ればだれでもコーチになれます。そのため、中にはコーチとしての力が十分でなかったり、自分の私利私欲のためにコーチを名乗っている人がいるのも事実です。
コーチングを取り入れているのはどんな人
アメリカでは大企業の経営者や大統領などはコーチを付けている人が多くいます。なぜなら、自分の考えを誰かに聞いてもらうということは、考え、思考を整理し自分でも気が付いていなかった部分に気が付くことができ、より良いアイデアになること、また、その実現のための自分の行動をコーチに約束することで騒動を促し、確実に成果につなげられるためです。
トップに立つような人は、行動的で自分を信じることができる人が多いため、コーチに話をすることで大きな成果を手にできる人が多いのです。
スポーツの世界でもコーチを付ける人は多くいます。最近ではテニスの大坂なおみ選手の元コーチのサーシャ・バインコーチが有名です。
彼は大坂選手を世界ランク1位に押し上げた名コーチです。サーシャ・バインコーチの素晴らしいところは、常に大坂選手を心から励まし、応援していたところです。
彼の声かけは「大丈夫!なおみならできる!」「ポジティブになれ!きみは間違っていない」「(僕は)なおみを誇りに思う」というようなものです。
選手にとっては本当に心強く、自信につながる声掛けで、まさにこれがクライアントのパフォーマンスを引き上げるコーチとしての役割と言えます。
失敗しないコーチ選びのポイント
コーチングで最も大切なのは自分に合っているコーチを見つけることです。コーチとの相性がコーチングの成功を左右するといってもいいでしょう。
自分と相性の良いコーチを見つけるポイント
コーチングの効果を得るために必要なこと
コーチングの効果を得るためには、コーチを信頼し自分で決めた行動を実行する動力をすること。その行動を阻害する要因が現れた時には放置せずにコーチに相談をすることを繰り返していくことが大切です。
経過や実行したことをコーチに報告するということは自分の行動を後資するきっかけにもなり、良い習慣作りの第一歩にもなっていきます。
まとめ
コーチングはクライアントの考え方や行動を徐々に変化させるため即効性はなく、成果がはっきりとした形で見えにくいため怪しいと思われがちですが、コーチは目標達成や自己実現に導くプロでることは間違いありません。
一部の怪しいコーチに引っかからないように、しっかりと見極める力をつけていってください。
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