小学生に少し難しい抽象的な質問をすると、考える間もなく「わかならい」という返答をする子がいます。もし自分のお子さんがそのようなタイプであれば、早めに対応を考えたほうが良いです。
小学生でも高学年や中学生にもなると、抽象的な質問に対してもこういう答えでいいのかなとかどう答えようかと考えられるようになります。しかし、考える間もなく「わからない」と返答をする子は普段から考える習慣が身についていないのです。
ここでは、簡単な考える力をつけるトレーニングをご紹介します。夢の実現、目標達成の実現にも繋がるトレーニングになります。
メンタルを鍛える自分で考える習慣作り
強いメンタルを作るためには、自主性があり、自分で考える力を持っていなければなりません。しかし、これらはトレーニングをしたからと言ってすぐに身につくものではありません。
特に親が先回りして意見を言ったり、準備をしたりするような育て方をしていると、子供は自分で考えたりする必要がなくなり、自分では考えない子になってしまうのです。
時々自分の考えを言ってみたら、頭ごなしに否定されたというよう経験も同様に、自分で考えることは必要ではないということが、潜在意識の中に刻まれてしまいます。
トップアスリートになりたい、強いメンタルを身につけたいと思うのであれば、日々の生活の中に常に自分で考える環境と、習慣作りをすることが重要になってくるのです。
親はその環境づくりをしていくことが一番のサポートといえます。
夢へのストーリーを逆算する
考える習慣がない子はいきなり難しいことを聞くと、それだけで拒絶反応を示すことがあります。最初は自分の夢の話をするようにして、前向きでワクワクするような会話を心掛けていくようにします。
1.「将来の夢」を聴いてみる
自分が描く将来の夢は想像がしやすいと思います。将来というと漠然としすぎているので、男の子ならお父さんの、女の子であればお母さんの年の時にどんな生活をしていたいかを聞いてみましょう。
2.夢の内容を具体化していく
その時の仕事は何をしているのか、家族はどんな状況か、奥さん(旦那さん)はどんな人か、どんな家に住んでいるのかなど夢の中身を具体的にしていきます。
例えば、「将来の夢はプロ野球選手になることです」とするよりも「将来の夢はプロ野球選手になって40歳の時にはマリナーズに所属していて元アナウンサーの奥さんと二人の子どもと、アメリカに住んでいます。」というような感じです。後者のほうがワクワクして色々想像が描きめぐらされてきませんか。
3.夢へのストーリーを逆算する
次に描いた夢がかなったストーリーを逆から話を聴いていきましょう。
この例の場合では、マリナーズに入団することになったきかっけはどのようにして作るのか、そのためのステップはどう踏んで行くのかなど夢の状況から逆算していくことで、そこに行くつくまでのストレッチ目標が設定されていきます。
自分の夢のストーリーを話することは、いろいろと考えることが必要になります。自分の夢ですので親といえども他人が口を出すことではありません。親はじっと話を聴いてあげればいいのです。
ただ、子供の知識の中では解決策が分からず困っているようなことがあれば、考える力の手助けになる程度にその部分についてはアドバイスをしてあげると良いでしょう。
メンタルを鍛えるために親がやってはいけないこと
1.親が口をはさむ
話の中で親からするとつい口をはさみたくなるようなことも出てくるかもしれません。自分で考える習慣がない子は言葉にするまでに時間がかかることも多いです。
このような場合でも親は「待つ」「聴く」という姿勢を崩さないようにすることです。沈黙が苦手な人も多いですが、考えている途中で口をはさむことは決してしないようにすることです。
2.子供の考えを否定する
せっかく子供が自分の考えを伝えたのに、親の価値観を押し付けて、「それは間違っている」とか「こうしたほうが良い」「こうするべき」など自分の意見を言ってしまうことは決してしないようにします。
もし、子供に伝えたいことがあるのであれば、「ちょっと思ったこと行ってみてもいい?」というように子供に自分の考えを言ってもいいかを確認して、「ここの部分がこう感じんだけど」というように感想として伝えるにとどめましょう。そのうえで、親の感想に対して子供がどのように感じたかを聞いてみるのは良いと思います。
まとめ
自分で考える力をつけて、自主性のある強いメンタルを身につけるのは日頃の親や周りの人とのコミュニケーションが重要な役割を果たします。子供も日々努力しています。親も子供との接し方の工夫をする努力はジュニアアスリートを育てていく上では必要なのではないでしょうか。
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